概要

写真提供:福岡市 

 「分子科学若手の会」とは、実験・理論を問わず分子科学に関心を持つ、若手研究者・大学院生からなる集まりです。この会は、若手研究者の交流の機会を設け、研究活動の推進と発展に資することを目的として活動し、合宿形式での勉強会を開催しています。1961年に始まり、今年で第62回目をむかえるこの勉強会を「分子科学若手の会 夏の学校」と呼びます。

 夏の学校では、全国の大学・研究機関から若手研究者が集まります。参加者のほとんどは大学院生ですが、分子科学の研究者はもちろん、近年では生命科学・物性物理学を研究する方の参加も増え、多様性のある会となってきました。

 夏の学校では、主として以下の活動を行います。


分科会

 夏の学校の参加者は5つの分科会のうちの1つを選択してその講義を受けます。講師の先生方の趣向に応じて最先端の内容を踏まえた講義や、基礎的な内容をみっちり扱う講義など様々な形式があります。講師の先生と聴講する学生の双方で作り上げていく形になることも多く、夏の学校の代表的な行事といえます。


懇親会・ポスターセッション・レクリエーションなど

 講義だけでなく、集まったからこそできる交流もあるはずです。懇親会は、全国各地から集まった参加者同士の親睦を深める貴重な機会であり、分子科学分野での仲間を作る絶好のチャンスでもあります。学会と異なり、若手を中心とした場での自由闊達な議論が行える点が特徴的といえます。


講師の方への質問タイム

 参加者から募った質問に対して、講師の先生方から普段の研究生活や、海外留学、人生設計から趣味の話題まで、何でも自由に答えて頂いております。分科会で聴ける学術的内容以外のことを講師の方々に訊くチャンスです。


参加者は、さまざまな知識・知恵を吸収することができるでしょう。そして、夏の学校は議論・交流を深める場としての意義も持っています。


分子科学について議論し、分子科学分野での仲間を作る。

それが分子科学若手の会 夏の学校なのです!